引き返し編み考1~Wrap & Turn 表側

さて、引き返し編みについて、本編です。

「序」ではいろいろなタイプを試した写真↓をアップしましたが、

Vitamin Dをリリースしたところなので、左から2番目のかけ目式と、右から2番目のW&Tから話を進めたいと思います。

かけ目式というのは、日本式1(かけ目+すべり目)のすべり目を省いたものです。
引き返しポイントで編地を裏返し、日本式ならかけ目をした後にすべり目しますが、ここではすべり目をせず、普通に編んでしまいます。
W&T式はこのかけ目式と糸の運びはほぼ同じ。
針に糸をかけるか、目に巻きつけておくかが両者の違いです。

W&T式がかけ目式より優れていると言うか、楽チンなのは、裏側の段消しの処理をするとき、かけ目と次の目を入れ替えなくてよいこと。
日本のすべり目+かけ目式だと入れ替え ~るのが面倒~ ますよね。
W&Tでは編地の裏側に回る糸が目にかかっているのでこれを一緒に編んでしまえば段消しが出来るのです。

かけ目式は日本の編み物本になら必ず載っている「すべり目+かけ目式」とほぼ同じなので割愛させていただいて(^^)、
W&Tのチュー取り合う(打ち間違えました…)ならぬチュートリアルです。

W&Tには表側、裏側ともに2通りの方式があります。
Ravelryで活躍される日本人デザイナーさん、miyayoさんが皆のギモンをさらっと解決されていますが、
段消しをして裏に隠れる糸が「つ」になるかならないか、がその違いです。

今回ご紹介する表側の方式は「”つ”になる方式」です。
1.引き返し地点(ここでは端から4目)まで編む。

2.次の目を編み糸で「くるむ」(=ラップする~サxンラップのラップですよー)のですが、
まずすべり目にします。

次に編み糸を手前側に持ってきて、

糸を手前側に置いたまま、すべらせた目を左針に戻します。

3.編地を裏返すと糸が巻き付いています。

次の目は編み糸を手前に戻し、普通に裏編みします。

糸の巻き方なのですが、私はすべり目してから巻くか、巻き始めてからすべり目するか(「つにならない方式」の場合)、と覚えていたのですが、miyayoさんはこれを「反時計回り」と言っています。とても覚えやすいですね!

表側の段消しは次のようにします。
1.ラップがかかった目の手前まで編む。

2.ラップの下側から右針を入れ、

続けてラップがかかっていた目に入れ、

2目一度の要領で表編み。

3.ラップが裏側に隠れます。

裏から見ると隠れた糸が「つ」の形になっています(右から4目め)。

当店のアカウントをお持ちの方は、チュートリアルファイル「ラップ&ターン 表側2」にまとめてありますのでダウンロードして下さいね!

さて、「”つ”になる方式」と「”つ”にならない方式」、どちらが正解ということはないと思います。
miyayoさんの最新作 Lin-Lin Shawlは、糸が太いので「”つ”になる方式」の方が裏がスッキリするとのことですが、「”つ”にならない方式」は、糸によっては逆にねじれた目が目立たなかったり。。。
糸との相性もありますので両方試してみて下さい。
(「つにならない方式」は、糸を手前に持ってきてから、右針を左から入れてすべらせます)

長くなりましたので、裏側のチュートリアルはまた次回!

あ、ちなみに糸はMalabrigoのSilky Merino、色はLondon Skyです。
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引き返し編み考~序

皆さんこんにちは。
Vitamin Dリリースをお待ちいただいている方には肩透かしになってしまって申し訳ありませんが、
今回はちょっぴり硬派な話題です。

皆さんもご存知のとおり、Vitamin Dにはラップ&ターン(W&T)方式の引き返し編みが使われています。
個人的に現在編んでいるHeidi KirrmaierさんのChance of ShowersにもW&Tが使われていたり、
miyayoさんとW&Tの糸の巻き方でいろいろと教えていただいたり、
クッキーのママさんにテストしていただいているBaju Bakauで新しいドイツ式というのを知ったりと、
最近引き返し編み三昧で、いろいろと考える機会があり、ちょっとまとめておこうと思いました。
数回になると思いますが、おつき合いいただければ幸いです。

まずは名の知れた方式を実際に編んで試してみました。
左端から3目で始め、3目ごとに引き返しています。

左からドイツ式(German)、かけ目式(YO)、日本式その1(かけ目+すべり目)、日本式その2(すべり目のみ)、W&T、Shadow Wrapsです。
ここでは最後のShadow Wraps式の引き返し編みが終わって、これから段消しに入ろうというところ。

下の写真は段消しが終わって、裏から見たところです。

これから多分数回にわたって思ったことをいろいろとごちゃごちゃ書いていく予定です。
W&Tやドイツ式のチュートリアルも追ってアップしますね。

次回はVDのリリースです!応援よろしくお願いしますm(_ _)m。
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サーキュラー・キャストオン

皆さん、こんにちは。
冬休みをしっかりといただいたため(娘がいて仕事にならなかったんですが)、久々の更新となってしまいました。

今回は近々リリースする予定のパターンで知ったテクニックをご紹介したいと思います。
それは、サーキューラー・キャストオン。
名前のとおり円状に作り目をする方法で、円形の作品を作るときに重宝するやり方です。

当店のアカウントをお持ちの方は、チュートリアルページよりPDFファイルをダウンロードしていただけます。
プリントアウトしてお手元に置いていただけると嬉しいです^^。

用意するものは、編み糸とかぎ針。グリップのついていないものが便利です。

かぎ針の輪の作り目のような要領で、目を作っていきます。
(写真が見えにくい場合、クリックすると大きく表示されます)

1.左手人差し指に糸を1回巻きつける。右側が糸端です。
CircCO1

2.輪の中にかぎ針を輪にくぐらせ、向こう側の糸を引き出す。 3.次に、かぎ針に糸をかけて2でできたループから引き出す。
CCO1 CCO3

これで1目できました。
CCO2

4.2と3をくり返して、輪に必要な目数を作ります。(細編みとは違い、前の目に引き抜きません)。
CCO5 CCO7

5.作り目終了(8目)
CCO8

6.これを4本針に分けます(2-3-3目)。グリップのついていない針だと、お尻からうつせて便利です!
CCO10
グリップのある場合は頭の方からうつします。

7.うつした目を編みます。右は1段ねじり目で編んだ状態。
CCO11 CircCO11
*英語のチュートリアルはどれを見ても何も言っていなかったのですが、作った目はねじれていると思うので、
 右から針を入れてねじり目で編むとねじれが取れます。

8.増し目をしながら数段編み、糸端を引っぱって真中の穴をとじました。
CircCO12

こちらでご紹介した方法は、エミリー・オーカーさんのサーキュラー・キャストオンと呼び習わされています。
天下のエリザベス・ジマーマンさんの本でそのように紹介されているからです。
円状に作り目する方法は他にもいくつかあるようです。
編み物って奥が深いですね~。

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フランス式(?)にポンポンを作ってみる

マラブリゴのWorstedで娘用にコリガン・ハットを編んでいます。
今度はポンポンバージョンにすることにして、
週末熱を出して今日も大事をとって幼稚園を休ませた娘とポンポンを作ってみました。

コリガン・ハットの編み方に載っているポンポンの作り方が日本のものとは違います。
ネットで見つかったフランス語のポンポンの作り方のビデオなどでは、どれも同じ作り方だったので、
これがフランス式なのだと思います。

写真を撮りつつ、作ってみました。

1.厚紙でドーナツ型を2枚作る。ドーナツの大きさはポンポンの出来上がりの大きさにする。
ここでは大きい円の直径8cmに対し、内側の円は3cmです。
 

2.糸を適当な長さに切って2本または4本取りにし、2枚重ねたドーナツに結ぶ。
 

3.ドーナツの周りに糸を巻いていく。1回1回糸を穴から出しながら巻く。
 

4.糸が足りなくなったら、新たに糸を結んで巻く。
 
真中の穴が小さくなって糸が通らなくなったら巻くのをやめる。糸を40cmほど残しておく。

6.ドーナツ2枚の間にハサミを入れ、糸を切る(結構力がいるので私がやりました)。
 

7.糸端をドーナツの間に通してきつく結ぶ。
(ここ失敗しました。糸を切る時に糸端も切ってしまったらしく、糸端をドーナツの間に通してごまかしました^^)。
 

8.厚紙を切って取り出し、ハサミで形を整えたらできあがり(整ってないですね)。
 

このフランス式をやってみての感想は、糸を巻きつけるたびに穴にくぐらせるので、
糸を長く出来ない→新たに糸を結びつけないといけない、のがちょっと面倒。
子どもにやらせる場合は、糸をあまり長くすると絡まってしまいます。
娘(5才半)も途中でわからなくなっていました。
それから4本取りにすると早くていいですよ。

Stephen Westさんがvoluptuous(^^)なポンポンの作り方のビデオをアップしてますが、
彼のやり方では糸がもったいない~、と思うのは私だけではないはず。

そう、それからマラブリゴのWorstedはものすごくポンポン向きかも。
スリスリすると気持ちいいですよ~。Voluptuousです!

証拠写真です^^。
 

ポンポンを作ったはいいけれど、今つけるかつけまいか悩んでいます。
 
このままでもいいかなあ。。。

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目からウロコの作り目

先日翻訳したパターンで、面白いテクニックが使われていたので、ご紹介したいと思います。
それは、「指でかける裏目の作り目」。

普通の指でかける作り目だと表目が出来るので、メリヤス編みだと裏の段から編み始めますよね。
日本のパターンは作り目が1段目なのでこれでよいのですが、海外パターンだと作り目は0段目です。

で、1段目が表編みで始まっていたりすると、目の間を編出す作り目など、
別のやり方で目を作らないといけません。
目の間を編出す作り目も仕上がりがきれいなんですが、ちょっと面倒。
というわけで、日本のニッターさんなら誰もが慣れている「指でかける作り目」を応用したこのテクが役立ちます。

前口上が長くなってしまいましたが、チュートリアル行きますね(写真をクリックすると大きくなります)。

1.ループを作って針に通し、指でかける作り目と同じように構えます。
 

2.人差し指のループの外側をすくい、親指にかかったループの内側を、親指と人差し指の間の側(向こう側)からすくいます。
 

これはNG! 手前側からすくっています(ねじり目の作り目が出来てしまいます^^;実験済み)。

3.針を人差し指のループにくぐらせ、人差し指のループを落とし、目をしめる。
 

これで1目できます。
ポイントは、指でかける(表目の)作り目と、ほぼ反対向きに目を作るということです。
ほぼ、というのは2番の糸のかけ方が若干異なるためで、
表目では人差し指の手前側の糸を向こう側からすくいますが、
裏目では親指の向こう側の糸を向こう側からすくう、というところだけが全く正反対ではありません。

で、何目か作ってみました。 裏返すと、表目が出来ています。
 

翻訳したパターンではこの作り目と普通の指でかける作り目を合わせて
ゴム編みの作り目にしていたので、今編んでいるお義姉さんのポンチョの袖に
実験台になってもらいました。

2目ゴム編みの作り目ほどはスッキリしていないけれど、まあなかなかの仕上がりになりました。
でも海外のパターンではゴム編みの作り目も普通の指でかける作り目だけで作ったりするので、
これは後は好みの問題ですね^^。

このテクニックを使ったパターンを近日中にリリースします♪

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